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ディータ・ラムス展・内覧会 [アート]

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本日15日からサントリーミュージアム天保山で開催される、ドイツの高名なデザイナー「ディータ・ラムス」氏の内覧会に参加。氏は97年に退任されるまで、長くBRAUN社のチーフデザイナーとして、数多の優れた製品設計をされてきた方である。その範疇も工業デザインに留まらず、インテリア、グラフィックまでBRAUN社のデザイン全てに広がり、今や同社だけでなく現代のデザイン製品全般にもそのスピリットが脈々と受け継がれている事だろう。※「フラッシュを焚かない事、個別に作品を撮らない事」を前提として撮影を許可

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エントランス。氏が来館された際にたまたま近くに居たのですが、この入り口を見て大変喜ばれた様子でありました。


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ギャラリー入り口すぐのエリア。代表的な製品を一つずつ紹介。光源の置き方に注目

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5F会場。年代別に並べられた作品の紹介。こちらを含め、本展で使用されているオリジナル欧文書体に注目。

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5Fホールにて。大変良好な晴天に恵まれた為、多くの招待客が外の大阪港に見入っていた

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氏のインタビュー映像を氏がデザインしたヴィツゥ社のチェアーに座って鑑賞可能。座れる事が、単なる芸術作品との違い

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BRAUN社創業家のシェーバーから、現デザインチームまで同社の製品を展示。時代を超えて通じるデザインセンスとデザイン力。

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各所の紹介映像にはMacが機器として使われている。説明版は非常にシンプルで余白の取り方が美しい

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製品パッケージやマニュアル・カタログ関係の陳列展示。アルファベットの強いメッセージ性とデザイン性がパッケージに生える

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30年以上前にデザインされたシステムラックと、レコードプレイヤーやコンポ、スピーカー等、BRAUN社音楽製品の展示。

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最終エリア。日本製品を含む現代の優れた工業製品を紹介。MUJIやPanasonic製品の他、外せなかったのであろうiPOD等も。この後はBRAUN社のシェーバーヒストリーパネルと年代別代表シェーバーの展示。時代時代の好みや工業デザインの変遷が伝わる

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レセプションでの懇親会風景。レセプション開会では、サントリー始め関係各社代表に続き、ディータ・ラムス氏の挨拶。「作っては消費するという高度成長期時代のデザインとは異なり、現代は無駄が無い、長く使える、環境に配慮したものが当然求められる。製品開発においてデザインに求められる事、デザインの役割は益々重大化してきている」とのお話。

美術展において、工業デザイン展というのはそう多く開催される内容ではない。入場者も絵画展等に比べると少ないらしい。だが、本展は日常生活において身近な生活工業製品を中心として紹介されている為、デザイン展に興味の無い方でも楽しめるものとなっている。中高年以上の方には懐かしさを覚えるもの、若い人でも見たことがある製品もあるはず。また、もう一つの見所は「製品を見せる為の会場デザイン」である。内容によってエリアが分けられると共に、エリア毎の展示装飾が凝っている。本展はラムス氏とBRAUN社の「製品デザイン」と「会場装飾デザイン」の2点を意識して、是非ご覧戴きたい。

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コメント 2

ヤサイ係長

レセプション良かったですねぇ~~。ラムス氏のスピーチも非常に感銘を受けました。プロダクトデザインという分野は、一般のビジネスマンもおさえるべきところ。商品のどこにどういった工夫が凝らされているのかを知り、見極め、クライアントに性格に伝える力を養えるものかと・・・。単に右から左にモノを売りがちな現代に、必要な知識だと思うヤ・サ・イでした。。。

by ヤサイ係長 (2008-12-07 14:43) 

nori

これはこれは、ヤサイさん。
わざわざお越し頂きありがとうございます。
本当にこれは良い展覧会ですね。
サントリーミュージアムの数ある展覧会の中でも、1・2を争う程の
総合力を感じました。ミュシャ展のように10回以上は行きたいと
思っています。図録も発売日に完売したのは初めて見ましたよね。
by nori (2008-12-09 22:13) 

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